地元を知る3
こんにちは!!
今回は、石と紙です。
建築で使用される石として有名なのは大谷石という栃木県で取れる石ですが、兵庫県にも建築用として採掘されている石がございます。
「竜山石」と言われている石で、兵庫県高砂市にて現在も採掘されています。
当社も大谷石は過去に建築の土間等に採用した経験はありますが、「竜山石」はまだ経験がありません。
よく考えてみると、地元の石を採用した事がないというのはなんとも可笑しな事かもしれません。
今回は、その竜山石を「重層の甍」モデルハウスに一部使用しようとの事にて採掘現場に行ってまいりました。
お邪魔したのは株式会社 松下石材店様です。
https://www.tatsuyamaishi.com/information/
場所は兵庫県高砂市に位置し、姫路の少し神戸よりに位置します。
採掘場は住宅街を抜けた所に突然姿を現しますが、昔は周辺には民家が無かったそうです。
「石」の町なので、周辺の住宅を建築する際には下水や水道の工事が大変だそうです。掘るにも石が硬くて大変だそうです。地震には強そうですが!!
採掘される石は、赤、青、黄色と信号機の様な色が採掘されるのですが、近年は黄色と青が主流となっています。
赤は比較的表層の部分で採掘されるそうですが、採掘現場を広げる事が難しく、下に掘っていく為希少となっているそうです。
とても良い風合いの石でした。
現代では「石」を掘り、削って使うというやり方よりも、「石風」の加工品を使う事が当然の様になっていますが最終的に「自然に帰る」という意味からも石を削って使うという事は良い事だと思います。
この「竜山石」を建築に使っている建物は古い物に多く、大阪等でもビルに使った物が現在でも残っています。
続いて紙です!!
近隣に住んでいながら知らなかった和紙なのですが、「名塩和紙」という西宮市の名塩にて作られている和紙です。
今回は「谷徳製糸所」にお邪魔致しました。
名塩和紙は、雁皮に地元の泥を混ぜて作る独特の作り方だそうです。燃えにくく、変色しにくい特性を持っているそうです。
モデルハウスの何処かで使用できるかを検討です。
この名塩和紙も古くは数多くの方が製造に携わっていたそうですが、現在では2軒のみとなっているそうです。
伝統は大事にしたいものです!!