こんにちは!!
今回は、石と紙です。
建築で使用される石として有名なのは大谷石という栃木県で取れる石ですが、兵庫県にも建築用として採掘されている石がございます。
「竜山石」と言われている石で、兵庫県高砂市にて現在も採掘されています。
当社も大谷石は過去に建築の土間等に採用した経験はありますが、「竜山石」はまだ経験がありません。
よく考えてみると、地元の石を採用した事がないというのはなんとも可笑しな事かもしれません。
今回は、その竜山石を「重層の甍」モデルハウスに一部使用しようとの事にて採掘現場に行ってまいりました。
お邪魔したのは株式会社 松下石材店様です。
https://www.tatsuyamaishi.com/information/
場所は兵庫県高砂市に位置し、姫路の少し神戸よりに位置します。
採掘場は住宅街を抜けた所に突然姿を現しますが、昔は周辺には民家が無かったそうです。
「石」の町なので、周辺の住宅を建築する際には下水や水道の工事が大変だそうです。掘るにも石が硬くて大変だそうです。地震には強そうですが!!
採掘される石は、赤、青、黄色と信号機の様な色が採掘されるのですが、近年は黄色と青が主流となっています。
赤は比較的表層の部分で採掘されるそうですが、採掘現場を広げる事が難しく、下に掘っていく為希少となっているそうです。
とても良い風合いの石でした。
現代では「石」を掘り、削って使うというやり方よりも、「石風」の加工品を使う事が当然の様になっていますが最終的に「自然に帰る」という意味からも石を削って使うという事は良い事だと思います。
この「竜山石」を建築に使っている建物は古い物に多く、大阪等でもビルに使った物が現在でも残っています。
続いて紙です!!
近隣に住んでいながら知らなかった和紙なのですが、「名塩和紙」という西宮市の名塩にて作られている和紙です。
今回は「谷徳製糸所」にお邪魔致しました。
https://www.najiowashi.com/
名塩和紙は、雁皮に地元の泥を混ぜて作る独特の作り方だそうです。燃えにくく、変色しにくい特性を持っているそうです。
モデルハウスの何処かで使用できるかを検討です。
この名塩和紙も古くは数多くの方が製造に携わっていたそうですが、現在では2軒のみとなっているそうです。
伝統は大事にしたいものです!!
こんにちは!!
先日リクシルさんのご招待にて横浜に行ってまいりました。
昨年より年に一度リクシルさんが全国のビルダ-様を招待して研修及び交流会を開催されているのです。
当社いなほ工務店も招待を頂きました。ありがたいことです。
研修では、JR九州の社長様のななつ星列車のお話等大変興味深いお話を頂きました。
リクシルさんは、以前関西でお世話になった大坪様がCEOになられ、当社ともとても縁の深いメ-カ-様です。
来年もご招待頂ける様頑張ります。
横浜はほとんど観光したことのない都市で、今回少し観光も混ぜたかったのですが、とんぼ帰りとなってしまいました。
しかしせっかく「横浜」ですのでお土産に
第25回神奈川名菓子コンク-ル最優秀賞の鎌倉紅谷の「クルミッ子」を購入して帰宅しました。
美味しいお菓子です!!
こんにちは!!
今回は、杉板の外壁についてのお話です。
今回の「重層の甍」モデルハウスは杉板の外壁は使用しませんが、当社事務所は使用をしています。
この写真は建物改装時の物で、今から13年前の物です。
ちなみに外壁は杉板の中でも焼杉という、杉板を焼いた物を使用しています。
実は昨年の台風の時に被害が出まして又、老朽化という観点からもこの度外壁の補修わ行うこととなりました。
今回は、焼杉ではなく杉板に「ウッドロングエコ」といハーブ、樹皮、鉱物などを原料とした物を塗り、杉板の耐久性を高めます。
社員一同にてこのウッドロングエコを丁寧に塗る作業を行いました。
表も裏も小口もきっちり塗り上げますが、物が八-ブの為誰にでもできます。
最初の塗りはじめは少しグリ-ン色に変色しますが、少しするとグレ-っぽくなります。そこからしばらくするとまた茶色に変化し最終グレ-っぽくなります。不思議です。
ちなみに仕上がり具合は、里山住宅博モデルハウスが同じ手法でしたのでこんな感じです!!
とても良い風合いが出ます。杉板の外壁ですが板の間から万一水が入っても室内に雨漏りがない様な工夫や軒を出して直接雨がかかりにくい設計等工夫は随所にございます。
又、「杉」はほぼ永久的に無くならない素材です。一般の物だと廃盤や製造中止等にて修理するにもしようが無くなる事が多々ありますが、杉は大丈夫です。
又、杉板の補修ややり替えは案外安価に行う事が可能です。
「腐らないもの」ではなく「経年変化」する物はその時々にて表情を変える為、とても親しみやすく時代を感じる事ができます。
里山住宅博の時に、2016年建築学会賞を受賞されバンガ-ドハウスを設計された「堀部安嗣」先生が良くこんな事をおっしゃつています。
「新築を建てた際、その街並みに溶け込み、周辺の住宅より古く見える新築住宅。昔から建っていたごとくの新築という言葉が一番うれしい。」
とおっしゃっています。私も共感します!!
事務所の外壁も完成したら又アップします。
こんにちは!!
今回は、2日間のお勉強(研修)のお話です。
我々工務店は実は勉強好きの人が多く、皆様日々勉強を重ねてより良い家づくりを行っています。しかも全国規模で各地の工務店、建築家と情報交換を行い努力を重ねております。
今回の1日目は当社も加盟している「高断熱、高気密」の組織である新住協、関西の研修会でした。
今回の講師はなんと「伊礼智先生」です。とても参考になる抗議でした。
新住協と言えば、
鎌田先生の講義も!!
研修終了後そのまま浜松に入り、今度は「町の工務店ネット」の全国大会です。
今回は私も登壇致しました。
今回は、鹿児島の「創建さん」宮崎の「小弁野さん」静岡の「マスクさん」山梨の「滝口建築さん」川西の「グ-トンライフさん」尼崎の私「いなほ」熊本の「ミズタホ-ムさん」
今回モデルの設計を行う「村松先生」、東京の「半田先生」「趙先生」「秋山先生」
と豪華絢爛な全国の方々のお話を伺い、全国の工務店と交流を行いとても充実、勉強となる研修でした。
毎回違う地域の工務店と話しをすることはとても良い発見があり、刺激がありそのたびに会社が進化致します。