モデルハウス日記

村松篤設計塾2019、1回目東京編

こんにちは!!

伊丹市にて建築予定の「重層の甍」(いなほ工務店のモデルハウス)の設計者である
村松篤先生の設計塾に当社として通い始めて4年目となりました。
今年は3回行われる予定で第一回目の今回は東京での開催です。

初日は普段見学が難しい、又は見学不可の建物を東京の「住宅遺産トラスト」さんの特別のご厚意により見学する事となりました。「住宅遺産トラスト」さんは希少な住宅を開発等にて失われない様 志され、ボランティアにて住宅遺産の承継を行っておられます。

詳しくは  http://hhtrust.jp/

という訳で、集合場所は東京の自由が丘駅でした。
自由が丘という名前は良く耳にしていて、高級住宅街というイメ-ジを持って訪れました。

さすが東京!! 大都会でおしゃれな店が立ち並んでました。丁度集合がお昼なのでまずは昼食です。
東京と言えばやはり「そば」とても美味しかったです。

何を見学したかは今回他言不可の為申し訳ございませんが、外観の一部のみ!!

中をお見せできないのは残念ですが、とても落ち着くリビングが設計されていて、
吹き抜けの感じや手すり、階段がとても特徴的で勉強になる建物でした。

2軒の見学を終え本日の宿泊先「上野」のホテル鴎外荘に到着。
鴎外荘という事だけの事があって施設の中には森鴎外の家が見学できます。

大浴場もついているのが個人的にうれしいホテルです。

設計塾は名の通り、建物を見学することと設計を行い先生に添削頂く事が目的ですが、
夜の宴会もとても希少な時間となります。
全国各地から設計事務所や工務店の方々が勉強に見えられているので図面の話や経営の話等
様々な情報も入ります。
先生の本音等も聞く事ができ、今回もとても充実致しました。
そんな夜の宴会の今回の食事は「レンコン」づくし!!

どうやら村松先生はレンコンが大好きだそうです。
私も嫌いではなくとても美味しく戴きました。
これでもかと言わんばかりの「レンコン」画像です。

翌朝は早朝から上野の東京文化会館、国立西洋美術館の見学です。

国立西洋美術館はご存知の通り「ル・コルビュジェ」の設計で、
当日はル.コルビジェの展覧会が行われています。

東京文化会館は国立西洋美術館の隣に建てられておりますが、
「ル・コルビュジェ」の子弟関係にある「前川國男」です。
どちらの建物も別棟ですが一体に感じられる様工夫がされています。

今回は事前予約により東京文化会館の開園前に見学、更に今回特別な許可を得て、屋上より正面に見える
西洋美術館を上から見るというありがたい見学となりました。

東京文化会館はさすが「前川國男」の設計という見どころが満載で、
特に空間の演出(高いと低い)が印象的な建物でした。
又、素材も珍しい物を色々使用されていました。

屋上の外観も変わったタイルや石を沢山使用した壁、ベンチ等細部に渡り細かい所にも工夫が見られます。
このベンチの一枚石はひょっとして「竜山石」?

屋上メインの国立西洋美術館を上から見る景色です。参加者も皆夢中です!!
写真だと解りにくいですが興味がある方は是非予約して見に行ってみて下さい。

まだまだ見どころは続いて「階段」です。

この階段はとても特徴的で、壁にくっついていません。
意味解りますか? ちょっとした拘りなんでしょうが、見る人を楽しくしてくれます。

美しい階段の何かの取材を受けた事があるそうです。

 

続いて「ル・コルビュジェ」の国立西洋美術館です。ご存じの通り世界遺産です。

全国にて色々な建物を見学していると必ず出でくるのがこの国立西洋美術館を設計した「ル・コルビュジェ」という人物の設計手法です。とにかく空間を凄い設計にて演出する建築家です。

撮影が許されている場所が限られているので、一部のみのご紹介です。

「ル・コルビュジェ」という人物は、建築家でありながら「画家」としても活躍された方で、
その画風は「ピュリスム」と言われる絵画の形式にて書かれています。

この絵画は空間の考え方等がとても特殊で、かつ複雑に描かれていて、
この絵画を日々描かれた事が建築の特殊な空間づくりにも生かされている事がとても良く感じられました。

 

午前中の見学を終了し、今度は池袋です!!

午後は事前に提出した設計課題の添削です。恐ろしい!!

建築課題の添削を行う場所も今回は豪華です。「ル・コルビュジェ」の次はライトです。
以前のブログでも書いた芦屋の旧山邑家住宅や甲子園の旧甲子園ホテル(遠藤新)の設計で有名な
「フランク・ロイド・ライト」の設計した自由学園明日館をお借りして行われました。

これまた「フランク・ロイド・ライト」らしいとても落ち着いた建物で、
家具や照明等とても特徴的な建物でした。

西洋人の方が結構数多く見学にいらしていて、真剣に見学していたのがとても印象的でした。

建物の話ばかりですが、最大目玉の設計講義です。私も少しは進歩している様です。
今回は山梨、愛知、静岡、岐阜、大阪、香川、大分、岡山、広島、福岡の設計及び工務店の参加者18名と見学交流、勉強を行いとても充実しました。
ひとつの課題に対して18名及び先生が設計を行っているので考え方も様々でとても参考になります。

今回様々な建築を視察しましたが、村松先生は自称「建築オタク」という過去に膨大な数の建築を視察されていて、その集大を設計に生かされています。

伊丹市に建築するいなほ工務店のモデルハウスも大変楽しみです!!
今の流れだと秋着工の予定です。

最後に新幹線からご褒美が!!