モデルハウス日記

「重層の甍」着工、基礎編、構造木材選定編

こんにちは!!

伊丹市に建築する「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスいよいよ着工です!!

建築に際し最初の大事な所は地盤と基礎となります。

今回も、計画している「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスの地盤の部分の地盤調査を

サウンディングという地盤調査方法により行い、一定の基準まで地盤改良工事を行いました。

一戸建て建築の場合の地盤調査方法は今回のサウンディングという方法が一般的ですが、

より地質等の調査が必要な立地や大型物件の場合はボ-リングという手法の調査が行われます。

地盤改良工事費用は通常30万円~70万円程の費用が必要で、建物の大きさや地盤の状況において金額が変化します。

特に川の側の立地等は注意が必要で、最大120万円を超える費用が必要となる場合もあります。

ちなみに「いなほ工務店」では地盤に関して20年の地盤保証保険を付与しています。

地盤保証といっても災害は保証外となっています。

地盤改良工事が終わると、建物の基礎の形状に掘削作業を行い捨てコンと言われる工程に入ります。

下が画像は捨てコンの状態で、この状態から基礎を造っていきます。

ビ二-ルが見えますが、これは地盤面からの湿気を抑える為に使われています。

いよいよ基礎の着工となりますが、近年はベタ基礎と言われる基礎が一般的形状となって

いますが、このベタ基礎の施工方法にも色々方法があります。

いなほ工務店では2種類の方法を行っていて、建物の断熱方法にて手法を使い分けしています。

今回は、基礎断熱工法という工法を行う為、べ-ス、立ち上げのコンクリ-ト一体打ちという手法にて工事を行いました。

基礎断熱とは、1階のフロア-の下に断熱材を施工する手法と異なり、基礎に断熱材を施工する方法で、床下エアコン等(今回も床下エアコンを採用)を採用する場合に行う工法です。

基礎断熱、床下エアコンについては後日詳しく説明致します。

この基礎断熱工法を行う場合に特に気をつけるのが「白蟻」です。

基礎のべ-スと立ち上げを別々に施工する工法(世間一般で行っている工法)は、ベースと立ち上げの間には隙間が生まれます。

この隙間は年月を重ねるごとに大きくなり、数年後にその隙間から水が入ってきたり、

白蟻の通り道になったり致します。

従って基礎のべ-スと立ち上げを一発で施工することにより、打ち継ぎを無くし、

隙間が出ない様施工しています。他に白蟻対策を行っているお話も後日説明したいと思います。

ちなみに基礎の断熱材はホウ酸系の断熱材を使用し、白蟻がカジラナイ様しています。

無事に基礎のコンクリ-トの打設が終了しました。

この状態で1週間程寝かして型枠を撤去すれば基礎の完成です。

基礎のコンクリ-トの中には鉄筋が施工されていて、この鉄筋は耐震性等の点からとても重要で、検査対象となっています。

コンクリ-トに関しても、いなほ工務店では季節に合わせて配合を変化させ、一般に使用する基準以上のコンクリ-トを使用しています。

呼び強度と言われる強度と、スランプと言われる配合を指示し、コンクリ-ト業者より証明書を貰って施工しています。

基礎のお話から一転、次の工程に必要な主要木材のお話です。

伊丹市に建築する「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスの上棟は11月中を予定していますが今回の主要構造材は、天竜材を使用致します。

今まで地域柄吉野材等を使用する事が多かったのですが、今回は静岡県の天竜材です。

吉野と並び、「天竜材」は特に高い評価を受けている国産材です。天竜材の詳しいお話も後日したいと思います。

その天竜材の今回使用する木材の選定を先日伊丹市に建築する「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスの設計者の村松先生に行って頂きました。

ちなみに今回の「天竜材」は静岡県の「鈴三材木店」様より手配頂きました。http://suzusan.jp/

どれも美しい木材です。

乾燥状態もチェック!!

木を見ている先生の楽しそうなお顔!!

このお顔を拝見しているだけで幸せな気分になります!!

基礎が完成するといよいよ上棟です。

次回は、図面についてアップしたいと思います。

 

 

 

施工会議、納涼会、余ったタイルの販売会

こんにちは!!

先日、いなほ工務店の協力施工会社、大工、職人、メ-カ-等一同に集まって頂き、

安全確認、施工の勉強等を行い、その後夏の納涼会を開催しました。

職人さんの安全を確保する為、大変貴重な会議となりました。

現場の安全だけではなく、現場の清掃やきまり事の確認も行いました。

又、ゲストの講師委として日本住環境様 http://www.njkk.co.jp/

には、日頃私たちが勉強している「高気密高断熱」のお話を講義頂きました。

「高気密高断熱」の施工のお話も、職人を含めて共有できる様努力しております。

もうひと方は、NEXTSTAGE様 https://nextstage-group.com/company/outline.php

日頃第三者検査をお願いしている会社様に、来年度の民放改正の法律のお話しを頂きました。

いなほ工務店だけではなく、携わる職人様等皆の繁栄にはかかせません。

会議後の納涼会の画像はここには掲載しませんが、とても楽しく開催できました。

話はガラッと変わって、いなほ工務店のイベントの「タイル即売会」のお話です。

様々なイベントを行っているいなほ工務店ですが、今回は余ったタイルの販売会です。

タイルも各現場で使用するのですが、実は必ずといってよい程余りが出ます。

余ったタイルは通常タイル屋さんにて廃棄処分されますが、そのタイル屋さんにて廃棄処分を

待っているタイルを頂戴して、安価に販売会を行いました。

タイルも使い方によっては様々な小物等に変身します。

今後も可能な限り建築資材のロスを無くす様努力していきます。

ある意味食品ロスと考え方は一致しています。

 

「重層の甍」モデルハウス、地鎮祭

こんにちは!!

いよいよです。いよいよ着工です!!

設計を練りに練ってようやく伊丹市に建築する「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスの着工!! 地鎮祭をとり行いました。

神主様はモデルハウスのある地元の伊丹市の桑津神社、神主様は安積様。

この辺りの歴史も少し神主様よりお話し頂けました。

ちなみに伊丹市に建築する「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスは、

浜松の村松篤先生設計 http://muratoku.com/

いなほ工務店施工の淡路瓦を使用した注文住宅モデルハウスで、

新住協のQ1住宅仕様(高気密、高断熱)。

ざっくり説明すると素晴らしいデザインを兼ね備えた、瓦屋根の少し懐かしい住宅で

ありながら、最新の気密断熱仕様となっている住宅です。

薪スト-ブも導入予定です。詳しい数値や仕様はおいおい本ブログにて紹介致します。

地鎮祭に入る前に手を清めます。

最近はこの清めが省かれている事が多い様ですが、今回は行われました。

地鎮祭開催!!

皆のお清め(修祓)を行い、「オ---」と神主様が声を出して神様をお招きします。(降神の

儀) 次に献饌(お酒の容器のふたを開ける) そして祝詞奏上、四方祓(四方に白い紙をまい

て清める) 、 地鎮の儀(エイ、エイ、エイと土地を象徴した盛砂に、施主、施工業者が鍬や鋤

を入れます)、そして玉串奉奠(二礼二拍手一礼)、撤饌、昇神の儀、神酒拝戴と

滞りなく進行しました。

快晴、吉日の中行われました。

集合写真です!!

自社が施主となる地鎮祭は長年やってきて初めてです。里山住宅博の時に皆で行った事はありますが!!

地鎮祭後は事務所において施工の打ち合わせです。

今回は、すぐ施工に入る基礎、上棟の木材関係等を打ち合わせ、村松先生が以前からお持ちの

希少品「建具の取っ手色々」を持参頂き説明を受けました。

今は製造されていない(職人様がいない等の理由) 取っ手が多く、特殊な漆の物や、

今はほとんど取れない木の物、真鍮の物等見ているだけで楽しくなります。

個々の説明は後日致しますが、村松先生いわく「手によく触れる所の部材は凝る」と言う事が

大事とのこと。うなづけます。

地鎮祭、工事打合せの次の日には、仕事のお話しと現場調査を行い二人で京都に!!

男二人で、「とらや本店」にてお茶を飲みました。 https://www.toraya-group.co.jp/

とらやさんは、全ての店舗を建築家の内藤廣様が設計されていて、

木と鉄と白いタイルが特徴です。

私は栗のお菓子とお茶を頂きました。作法ではお菓子を全部食べてから

お茶を飲むらしいのですが、知らずに同時進行してしまいました。

いっぷくの後は「京都大龍堂書店」へ。http://tairyudo.com/

建築の本の書店として有名な本屋さんで、村松先生がどうしても手にしたかった本を取り置きして貰っていました。

手にして喜ぶ姿は「建築マニア」そのものです!!

いよいよ開始した伊丹市に建築する「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスの情報を

随時アップします。お楽しみに!!