「重層の甍」上棟
こんにちは!!
伊丹市にて建築中の「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスがいよいよ上棟致しました。
計画が始まってから、1年以上が経ちましたがようやく上棟を迎える事ができました。
今回の「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスは内容が濃く、上棟後も建築にかなりの日数を
かけて建築していきます。乞うご期待!!
さて 上棟の最初は土台敷ですが、その前に基礎内にある程度各種の配管を先行処理します。
下の画像は汚水配管と水道配管です。水道はヘッダ-と言われるシステムにて取り換えが容易
にできる仕組みとなっています。
下処理を終わらせるといよいよ土台敷です。
土台敷の前に、基礎の立ち上げ部と木材の間にスぺ-サ-なる物を敷き詰めます。
基礎パッキンと言った方が世間では良く知られているかもしれません。
ただ、一般の基礎パッキンは通気が可能な様な構造となってますが、当社は基礎断熱工法
(本ブログ基礎編参照)の為密閉する必要があります。その為、より気密性が確保可能な様日本
住環境さんの製品を採用しています。
下の画像の黒い線が2本写っている物がそれです。
土台とは基礎の立ち上げ部に敷く木材で、桧を採用しています。桧は白アリに強い性質を持っ
ています。ちなみに、いなほ工務店では全ての建築する家の土台を桧としています。
この状態で、土台検査なる検査を行います。
防蟻処理の様子です。
土台や柱、工法により法的に今回のモデルハウスは防蟻処理の必要はありませんが、念のため
行います。但し、通常の薬剤は使用致しません。当社は床下(基礎内)も居住空間の一部として
建築する事が多く(一部例外有)、床下エアコン等の採用率も高く、床下に人体に影響が考えら
れる薬品を散布することは致しません。ホウ酸系という人体に影響が出ない物を使用し、
防蟻処理を行います。
上棟には天敵があります。それは雨です。雨が降ると足が滑りやすく大工さんの怪我にも繋が
ります。そこで、個人的に何年かぶりに見る「てるてる坊主」を現場監督がお手製にて作成し
て現場に置きました。効果があったような気がしております。
次にいよいよ上棟です。
廻りに足場を施工してから上棟を開始します。足場の時期については地方によって時期が異な
るそうです。無事レッカ-車も到着です。道路が狭くレ-カ-車が入れるかどうか不安でした
がなんとか!!
1階の骨組から順番に2階を施工していきます。
上棟は大体4人~6人位の大工さんと監督にて行います。
今回のバルコニ-は設計上鉄骨の骨組となっています。
鉄は錆やすい為、ドブ付けと言われる溶融亜鉛メッキ仕上げの物を使用します。
シルバ-色の物がそうで、一番錆に強い施工方法だと言われています。
上棟の様子は画像にてご確認下さい。
今回の目玉として、木材を「天竜材」として建築することがあげられます。
まじかで見ているととても風合いが感じられます。
最終屋根の下地を仮置きすれば雨も心配なく終わります。
ちなみに下の右の画像は五幣と言われる物で、ここに神社で頂いたお札を張り、飾ります。
小さくて少し見難いですが、木材の真ん中の白い丸がいくつかおるのがお分かりでしょうか?
これは木材を止める金物の内、外部に接する部分に断熱処理をして、熱橋を防いでいる様子で
す。
下の画像は外気に接する床部分に、先行にて断熱材を施工した画像です。
今回の断熱材はロックウ-ルの吹き込みですが、この外気に接する床部分はボ-ド系断熱材と
なります。
最後に2階上部にある窓の設置予定場所からの画像です。
すぐ横が伊丹空港という立地の為、飛行機が見えます。騒音は嫌ですが、見る分には良い感じ
です。今回防音にも配慮された設計となっている為、完成時の音の状態にも注目です。