こんにちは!!
今回は、令和2年3月の伊丹市にて建築中の「重層の甍」いなほ工務店モデルハウス屋根工事についてのお話です。
今回の工事の3月は途中からコロナウイルスの緊急事態宣言が出され、我々も迷走状態の時期でした。
社員も全員車通勤、テレワ-ク活用による出社制限等初の経験となる事態のさなかの工事でした。
工事自体も続行すべきかどうかの状態で、ゴ-ルデンウイ-クから中止となりました。
そんな状態の直前の屋根工事と、もうひとつ後日付加断熱工事についてお話します。
まず、今回の伊丹市にて建築中の「重層の甍」いなほ工務店モデルハウス屋根は瓦となりました。
「瓦」は地元淡路島の淡路瓦です。瓦の形状は、「鎬ザン」と言われる昔よく使用されていて、近年見る事が少なくなった形状
の復刻版です。色は淡路のいぶし銀です。
提供頂いた会社様は淡路島の谷池瓦産業様です。
http://shinogizan.com/
施工途中の画像です。
屋根材で現在100年の耐久性を保つことのできる素材は、実は瓦だけなんです。
瓦は瓦の下に空気の層があり、屋根材の中で一番暑さに強い材料でもあります。
デメリットは価格と重さです。
重さは現在構造でカバ-可能です。
そして今回、全国おそらく初の試みを行います。
外壁面にも一部淡路瓦を使用します。
下の画像が一部外壁面に使用する淡路瓦の平板です。
この瓦をまちまちに張り付けます!!
勿論しっかり固定しています。
これは完成がとても楽しみになります!!
こんにちは!
今回は、令和2年2月の伊丹市にて建築中の「重層の甍」いなほ工務店モデルハウス
の断熱工事と気密テストについてお話しします。
断熱工事はとても大事な部分の工事で、今回主となる断熱材は「吹込ロックウ-ル」と言われる断熱材です。
今回のモデルハウスは、飛行場の騒音対策からこの素材を選びました。
効果の程は是非完成時に体験してください。
ちなみに断熱性能は高性能グラスウ-ル16Kと同性能です。
吹き込み方法なので、セルロ-スファイバ-と同じ方法で施工します。隙間なく施工できます。
今回はこの吹込ロックウ-ルの状態にて気密テストを行い、合格点に達成後、更に
高性能グラスウ-ルを付加して断熱致します。
屋根面は通気が必要な為、下の画像の白い物(日本住環境ルーフスぺ-サ-)を施工しそこに、吹込を行います。
屋根にて断熱を行う場合、断熱材の屋根側に必ず通気層が必要です。
この通気層がないと、後々屋根野地が大変な状態となります。
今回の気密は、新住協でもおなじみのボ-ド気密工法と言われる工法にて施工しています。
気密層を外壁面にて施工する方法ですが、内側もしっかり気密しています。
さて、気密テストの結果はいかに!!
気密テストを依頼した先は、日本住環境様です。毎回この瞬間はドキドキです。
気密の値はC値と言われる値で計算されます。
高気密の基準は通常C値=1以下がひとつの目安となっいてます。
C値=1とは、合計はがき一枚分の隙間を意味します。
やりました!! 今回はとても良い数値が出ました。C値=0.2となりました。
一回で合格です。
C値は1を切ると、サッシの形状や屋根面の断熱手法等制限が増えますが、今回は実に良い数字です。
こんにちは!!
ブログが少し時間が空きました。コロナウイルスの影響で色々と普段考えない事を考え時間がかなりかかりました。
現在は4月30日です。当社も現在本社の玄関を閉め、接客等も自粛中です。
このゴールデンウイ-クも自粛です。せっかくの時間に3本程ブログを更新致します。
早い終息と医療関係者等への感謝を致します。
さて 今回は1月に香川県にて行われた「町の工務店ネット」の勉強会についてご報告致します。
香川といえば「うどん」ここからスタ-トです。さすが本場のうどんは美味しい!!
初日は見学会です。
最初に香川県の株式会社和住宅様の建物です。
和住宅の壷谷社長は、当社モデルハウス設計者の村松篤先生の設計塾にて勉強をご一緒している方です。
建物は平屋となっていて、杉板の外壁となっていました。
画像では理解できないと思いますが、壺谷様らしい間取りとなっていました。
この山は、飯野山【讃岐富士】です。
次に訪れたのは、株式会社菅組さんのモデルハウスです。
こちらのモデルハウスは「堀部安嗣」先生設計です。
今回のモデルハウスは、今まで見た堀部先生の建物の中でも特に凄みが増していました。
高気密高断熱に取り組まれ、薪スト-ブを配置し、仕上げについてもとてもきめ細やかな仕掛けが満載です。
浴室は、ハ-フユニットで桧貼り。
この建物は後日民伯として活用されるそうなので、コロナウィルス終息後は是非宿泊してみたい建物です。
モデルを拝見した後は、菅組様の倉庫を訪れました。
おおきな倉庫に、古材が所せましと並んでいます。
この倉庫はモデルハウスの道路向かえにあり、見学可能です。
この日の最後は株式会社金丸工務店様の事務所見学です。
事務所には、カフェと雑貨屋も経営されています。
この手法は工務店の憧れです!!
次の日は町の工務店ネットの勉強会です。
実は今回、私も登壇しました。
今回も様々な勉強ができ、とても有意義な出張でした。
こんにちは!!
今回は、伊丹市にて先日完成した「桜の木の家」のご紹介です。
何故「桜の木の家」という名前かと申しますと、家を新築する以前からこの土地に桜の木が生えておりまして、
地域住民の方々も春にこの桜の木を見る事を楽しみにされていました。その桜の木を伐採せずに、そのまま生かして家を建築した為に、「桜の木の家」
という名前となりました。設計に関してもこの桜の木をどう見るかを一番に考え設計致しました。
下の画像の左の木がもともとあった 桜の木です。
室内から見るとこんな感じです。
ソファ-に腰かけるととてもすがすがしい感じです。
今回のサッシは、リクシルのLWという特殊な引き込みサッシを採用していて、見事に
ピクチャ-ウィンド-となっています。
このサッシの外側の格子が実は動くのですが、閉めると下の画像の様プライバシ-が保たれます。
本来格子はアルミですが、今回は杉の格子を施工致しました。
防犯面にも役立ちそうです。
様々な角度からのLDKの様子です。
今回の床材は、「アカシア」の無垢板を施工しています。
階段はストリップ階段となっていて、手摺は鉄制です。
暖房は床下エアコンを採用していて、高気密高断熱な為、大きな吹き抜けがあります。
とても明るく、周囲が気にならない設計となっています。
最近大きな和室を設けた家が少なくなっていますが、6帖の和室がついています。
2階の吹き抜け部分の様子です。
2階の廊下部分は天井高2100と低めに設定する事により、落ち着きのある良い空間が演出されています。
ドアの上部も丁度天井位置に来ていてスッキリしています。
主室から見た様子です。
正面の空いている部分には今から障子が入ります。
下の本棚の高さにも工夫があり、通常より低く作っています。幅を少し広くすることにより、落下防止対策をしています。
低く作る事により、見え方がとても素晴らしくなっています。
その他、取ってを工夫したり、昼の画像で解りにくいですが、星空が見れるサッシ等工夫が沢山です。
今回のさくらの木の家はしばらく見学が可能です。
ご希望の方はお気軽に問い合わせ下さい。
こんにちは!!
伊丹市にて建築中の「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスがいよいよ上棟致しました。
計画が始まってから、1年以上が経ちましたがようやく上棟を迎える事ができました。
今回の「重層の甍」いなほ工務店モデルハウスは内容が濃く、上棟後も建築にかなりの日数を
かけて建築していきます。乞うご期待!!
さて 上棟の最初は土台敷ですが、その前に基礎内にある程度各種の配管を先行処理します。
下の画像は汚水配管と水道配管です。水道はヘッダ-と言われるシステムにて取り換えが容易
にできる仕組みとなっています。
下処理を終わらせるといよいよ土台敷です。
土台敷の前に、基礎の立ち上げ部と木材の間にスぺ-サ-なる物を敷き詰めます。
基礎パッキンと言った方が世間では良く知られているかもしれません。
ただ、一般の基礎パッキンは通気が可能な様な構造となってますが、当社は基礎断熱工法
(本ブログ基礎編参照)の為密閉する必要があります。その為、より気密性が確保可能な様日本
住環境さんの製品を採用しています。
下の画像の黒い線が2本写っている物がそれです。
土台とは基礎の立ち上げ部に敷く木材で、桧を採用しています。桧は白アリに強い性質を持っ
ています。ちなみに、いなほ工務店では全ての建築する家の土台を桧としています。
この状態で、土台検査なる検査を行います。
防蟻処理の様子です。
土台や柱、工法により法的に今回のモデルハウスは防蟻処理の必要はありませんが、念のため
行います。但し、通常の薬剤は使用致しません。当社は床下(基礎内)も居住空間の一部として
建築する事が多く(一部例外有)、床下エアコン等の採用率も高く、床下に人体に影響が考えら
れる薬品を散布することは致しません。ホウ酸系という人体に影響が出ない物を使用し、
防蟻処理を行います。
上棟には天敵があります。それは雨です。雨が降ると足が滑りやすく大工さんの怪我にも繋が
ります。そこで、個人的に何年かぶりに見る「てるてる坊主」を現場監督がお手製にて作成し
て現場に置きました。効果があったような気がしております。
次にいよいよ上棟です。
廻りに足場を施工してから上棟を開始します。足場の時期については地方によって時期が異な
るそうです。無事レッカ-車も到着です。道路が狭くレ-カ-車が入れるかどうか不安でした
がなんとか!!
1階の骨組から順番に2階を施工していきます。
上棟は大体4人~6人位の大工さんと監督にて行います。
今回のバルコニ-は設計上鉄骨の骨組となっています。
鉄は錆やすい為、ドブ付けと言われる溶融亜鉛メッキ仕上げの物を使用します。
シルバ-色の物がそうで、一番錆に強い施工方法だと言われています。
上棟の様子は画像にてご確認下さい。
今回の目玉として、木材を「天竜材」として建築することがあげられます。
まじかで見ているととても風合いが感じられます。
最終屋根の下地を仮置きすれば雨も心配なく終わります。
ちなみに下の右の画像は五幣と言われる物で、ここに神社で頂いたお札を張り、飾ります。
小さくて少し見難いですが、木材の真ん中の白い丸がいくつかおるのがお分かりでしょうか?
これは木材を止める金物の内、外部に接する部分に断熱処理をして、熱橋を防いでいる様子で
す。
下の画像は外気に接する床部分に、先行にて断熱材を施工した画像です。
今回の断熱材はロックウ-ルの吹き込みですが、この外気に接する床部分はボ-ド系断熱材と
なります。
最後に2階上部にある窓の設置予定場所からの画像です。
すぐ横が伊丹空港という立地の為、飛行機が見えます。騒音は嫌ですが、見る分には良い感じ
です。今回防音にも配慮された設計となっている為、完成時の音の状態にも注目です。